電動アシスト自転車は10万円を超えるのが当たり前。だからこそ気になるのが「購入の補助金は出ないの?」という点です。
結論を先に言うと、国の一律補助はありません。ただし、市区町村が独自に出している補助金なら、条件が合えば上限1.5万〜5万円が受け取れます。しかも「購入する前に申請しないと無効」という自治体が多く、知らずに買うと1円ももらえません。
この記事では、eモビナビ編集部が自治体の公式ページを直接確認し、補助金の3つのパターン・実在する自治体例・失敗しない申請手順を正直に解説します。
※制度・金額は2026年7月時点で各自治体の公式ページを確認したものです。補助金は年度・予算で頻繁に変わります。必ずお住まいの自治体の最新公式ページで確認してください。
大前提:国の補助はなく、すべて「市区町村の制度」
電動アシスト自転車には、EV・電動バイクのような国の購入補助(CEV補助金など)が適用されません。CEV補助金の対象は電気自動車や電動二輪(原付)などで、自転車はカテゴリ外です。
つまり補助金を探すなら、お住まいの市区町村の制度を当たるのが唯一の道。全国共通の一覧は存在せず、自治体ごとにバラバラなのが実情です。
補助金は「3つのパターン」に分かれる
自治体の制度は、対象者でほぼ3種類に整理できます。
| パターン | 対象 | 金額の傾向 |
|---|---|---|
| ①子育て世帯向け | 未就学児を乗せる幼児2人同乗車 | 上限3〜5万円と手厚い |
| ②高齢者・免許返納向け | 65歳以上・免許返納者 | 上限1.5〜4万円+返納上乗せ |
| ③一般向け | 在住者なら誰でも | 上限1.5万円前後と控えめ |
数がいちばん多いのは①子育て世帯向け。②高齢者・免許返納者向けも全国で増えています。③一般向けは少数派です。
実在する自治体の補助金例(公式確認済み)
以下は編集部が公式ページで確認した実例です。あくまで一例で、実施状況は年度で変わります。
| 自治体 | 金額・上限 | 対象 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 東京都葛飾区 | 購入額1/2・上限5万円 | 子育て(未就学児1人〜) | 区内店舗購入・購入後申請 |
| 大阪府泉大津市 | 定額4.5万円 | 子育て(幼児2人同乗車) | 市内店舗・先着・購入後申請 |
| 埼玉県熊谷市 | 購入額1/2・上限3万円 | 子育て(未就学児2人〜) | BAA+SG適合・購入後申請 |
| 茨城県つくば市 | 定額2万円 | 子育て(未就学児1人〜) | 市内店舗・購入前申請 |
| 茨城県つくば市 | 本体3/4・上限5万円+返納上乗せ | 高齢者(講習受講) | 購入前申請・定員制 |
| 愛知県蒲郡市 | 税込1/3・上限1.5万円 | 一般(18歳以上) | 市内店舗・TSマーク・購入前申請 |
| 愛知県蟹江町 | 購入費1/4・上限1.5万円 | 高齢者(免許返納者) | 町内店舗・購入後3か月以内 |
| 熊本県宇土市 | 1/3・上限2万円(返納後は上限4万円) | 高齢者(講習受講) | 市内店舗・購入後申請 |
子育て向けは補助が手厚い(葛飾区は上限5万円)一方、市内店舗限定・購入方法の縛りが強い傾向です。
逆に「終了した」自治体もある
制度は突然終わります。滋賀県大津市は幼児2人同乗用の助成を令和7年度末で終了、愛知県豊橋市は令和3年度で終了、神戸市は「現在補助制度は実施していない」と公式に明記しています。「昔あった」情報は当てにできません。
失敗の9割は「購入前申請」を知らないこと

補助金でいちばん多い失敗が、先に買ってしまって対象外になるパターンです。自治体は大きく2タイプに分かれます。
- 購入前申請型(つくば市・蒲郡市など):見積書を添えて先に申請→交付決定→購入。先に買うと無効
- 購入後申請型(葛飾区・泉大津市・熊谷市など):買って領収書・防犯登録を揃えてから申請
どちらか分からないうちは、絶対に買う前に自治体へ確認してください。「買ってから知った」では取り返しがつきません。
よく必要になる書類
- 申請書
- 領収書(原本・内訳が分かるもの)
- 保証書または納品書
- 防犯登録カードの写し
- TSマーク・BAAマークなど適合を示す書類(写真可)
- 本人確認書類・振込口座
- (免許返納型)運転経歴証明書
- (購入前型)見積書・カタログ
補助金の探し方:この検索式が確実
- 検索窓に「(お住まいの自治体名) 電動アシスト自転車 補助金」または「(自治体名) 幼児2人同乗 自転車 助成」と入力
- 末尾が「lg.jp」の公式サイトを開く(民間まとめサイトは情報が古いことがある)
- 担当課は自治体によって交通安全・環境・子育て・高齢福祉とバラバラ。見つからなければサイト内検索を使う
- 「予算に達し次第終了」「先着」の記載がある場合は早めに動く
パナソニックが自治体の補助金をまとめたページなど、メーカーの参考ページもありますが、最終確認は必ず自治体公式で行ってください。
⚠️電動キックボード(特定小型原付)には補助金がほぼ無い
「電動キックボードにも補助金は?」とよく聞かれますが、特定小型原付への購入補助を出す自治体は2026年7月時点でほぼ確認できません。補助が手厚いのは、①子育て用の電動アシスト自転車、②高齢者向けの電動アシスト自転車、③原付一種のEVバイク(東京都のEVバイク補助など)に限られます。
電動キックボードの購入コストを抑えたいなら、補助金ではなくセール時期を狙う・型落ちを買うのが現実的です(相場は値段相場の記事)。キックボードと自転車で迷っている方は徹底比較もどうぞ。
よくある質問
Q. ネット通販で買っても補助金は出ますか?
A. 市内・区内の店舗購入を条件にする自治体が多いです(葛飾区は「ネット購入は対象外」と明記)。ネットで買う前に、対象店舗の条件を必ず確認してください。
Q. 一般向け(子育て・高齢者以外)の補助はありますか?
A. 数は少ないですが存在します(例:愛知県蒲郡市は18歳以上なら対象)。ただし上限1.5万円程度と控えめで、実施自治体も限られます。
Q. 中古の電動アシスト自転車も補助対象ですか?
A. ほとんどの自治体が「新品購入」を条件にしています。中古は対象外が一般的です。
Q. 補助金はいつ振り込まれますか?
A. 購入後申請型では、申請から1〜2か月後の振込が一般的です(熊谷市は約2か月)。
まとめ:買う前に「自治体名+補助金」で必ず確認
- 国の補助はゼロ。すべて市区町村の独自制度で、全国一覧は存在しない
- パターンは①子育て(上限3〜5万円)②高齢者・返納(1.5〜4万円)③一般(1.5万円前後)
- 最大の失敗は購入前申請を知らずに先に買うこと。買う前に必ず自治体へ確認
- 電動キックボード(特定小型原付)にはほぼ補助がない
補助金を使ってお得に買ったら、次は車種選び。電動アシスト自転車の選び方ガイドとおすすめ7選で、通勤距離に合った1台を見つけてください。


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