電動キックボードの値段は、ネットを見ると2万円を切るものから30万円近いものまでバラバラで、相場観がつかみにくいのが実情です。
結論から言うと、2026年7月時点で公道を走れる「特定小型原付」モデルの相場は約5万〜20万円、売れ筋の中心は7万〜15万円です。そして重要なのが、1〜3万円台の激安モデルの多くは公道走行不可だということ。「安く買えた」と思ったら家の周りの私有地でしか乗れなかった――という失敗が後を絶ちません。
この記事では、eモビナビ編集部が価格帯ごとの違いと「値段の差がどこから来るのか」、そして本体価格以外にかかるお金までを、実在モデルの実勢価格で正直に解説します。
※価格・仕様は2026年7月時点で各メーカー公式サイト・販売店の情報を確認したものです。価格は変動・改定されるため、最新の価格は各リンク先でご確認ください。
価格帯マップ:まずこの表で全体をつかむ
| 価格帯 | 位置づけ | 公道走行 |
|---|---|---|
| 1〜3万円台 | ホビー・私有地用が大半 | 不可が多い(要注意) |
| 5〜8万円台 | エントリー特定小型 | 可(シール確認必須) |
| 8〜15万円 | 売れ筋の主力帯 | 可 |
| 15万円〜 | ハイエンド・サドル付き等 | 可 |
「公道走行可」の条件(最高速度20km/h以下・性能等確認済シールなど)の詳細は電動キックボード完全ガイドで解説しています。
なぜ同じキックボードで10万円も差がつくのか

値段の差は、主に次の4つから生まれます。
- バッテリー容量=航続距離:安いモデルはカタログ値20〜30km、高いモデルは50km超。バッテリーは車体で一番高い部品です
- タイヤとサスペンション:小径ソリッドタイヤ(安・乗り心地は硬い)か、10インチ空気入り+サス付き(高・快適)か
- 法規制対応のコスト:性能等確認の取得、ウインカー・最高速度表示灯など保安部品の装備
- 国内サポート体制:国内に修理拠点・部品在庫を持つメーカーは高め。ただし2〜3年乗るなら故障時の差は大きい
つまり「高い=速い」ではなく(最高速度は法律で20km/hに統一)、高いモデルほど「快適・長距離・安心」にお金を払っている構図です。
【価格帯別】実在モデルで見る相場
1〜3万円台:激安モデルの落とし穴(正直解説)
Amazonなどで常時流通している2万円前後のモデルの多くは、保安部品や性能等確認がなく公道走行不可です。さらに公的機関から品質面の注意喚起も出ています。
- 国民生活センターのテスト(2022年):「公道走行可」と称する8銘柄のうち、ブレーキ性能不足1銘柄・反射器の性能不足4銘柄・警音器の音量不足6銘柄を確認(発表資料)
- 国土交通省の市場調査:ネット流通車両を調査し、保安基準不適合の車両を確認・注意喚起(報道発表)
- バッテリー火災:NITEによるとリチウムイオン電池搭載製品の事故は2020〜2024年で1,860件、約85%が火災に発展(NITE発表)。出所不明の格安バッテリーはリスク要因です
「私有地・キャンプ場で遊ぶ用」と割り切る場合以外は、この価格帯は避けるのが編集部の結論です。
5〜8万円台:公道OKの最安ライン
特定小型原付の入門帯。装備はシンプルですが、通勤・買い物の足としては十分成立します。代表例がRICHBIT ES1 Pro(公式価格59,800円・実勢7万円前後、国内販売1.2万台超の定番)。車重約13.8kg・カタログ航続20〜25kmと、「初めての1台」として手を出しやすい構成です。同価格帯ではAINOHOT S07(セール時69,000円・通常98,800円)が空気入りタイヤ+着脱式バッテリーで装備充実です。
8〜15万円:迷ったらこの帯。売れ筋の主力
航続・乗り心地・サポートのバランスが取れた主力帯です。
- Kintone Model One S(99,800円〜):茨城組立の純国産。自社工場で修理対応してくれる安心感が売り
- YADEA YDX3(132,000円):世界大手YADEAの9インチ+前後サスペンションモデル。輸入販売元は脚立大手の長谷川工業で流通・サポートが安定
15万円〜:ハイエンド・サドル付きの世界
- COSWHEEL MIRAI T Lite(151,800円):サドル付きで「座って乗れる」2WAY型。累計4,000台超の人気機
- E-KON City(169,800円):カタログ航続約80kmのクラス最長級。ただし歩道走行モード非搭載な点は購入前に確認を
- YADEA KS6 Pro(198,000円):航続最大60km・10インチ空気入りタイヤの快適フラッグシップ
長距離通勤や毎日ヘビーに使う人向けで、初めての1台にはオーバースペック気味です。
折りたたみやすさ・重さの観点での機種比較は折りたたみ電動キックボードおすすめ7選で詳しくやっています。
本体以外にかかるお金:年間5,000円弱〜が目安
意外と知られていませんが、公道で乗るには本体以外の費用がかかります(詳しい手続きは免許・手続きの記事へ)。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 軽自動車税種別割 | 年2,000円 |
| 自賠責保険(義務) | 12か月6,650円・60か月12,040円(年約2,408円) |
| 電気代 | フル充電1回約10〜20円(年間でも1,000円前後) |
| 任意保険(推奨) | ファミリーバイク特約 年8,000円〜目安 |
| バッテリー交換 | 2〜3年で3万〜8万円 |
※自賠責は2026年11月1日以降の契約から値上げ(12か月7,430円)が決まっています。長期契約は改定前が割安です(出典:損害保険料率算出機構)。
最低ライン(税+自賠責+電気代)で年5,000円弱。バッテリーが消耗品である点は、購入前に織り込んでおきましょう。
買う vs シェア(LUUP):損益分岐はざっくり1年
「買うほど乗るかわからない」人はシェアとの比較も有効です。LUUPの料金は東京・大阪でロック解除50円+1分20円(30分で650円)、月額980円のプランや乗り放題パスもあります。
ざっくり計算すると、30分程度のライドを週3回するなら年間約10万円。エントリー機(約7万円)+維持費なら1年前後で購入が逆転します。逆に「月数回・観光や駅からの数分だけ」ならシェアのほうが合理的です。
安く買うコツ:セール時期と「中古の罠」
- 狙い目セール:Amazonプライムデー(7月)・ブラックフライデー(11月)・楽天スーパーセール。SWALLOWなど国内ブランドの直販セールでは1万円引きの実績もあります
- 型落ち:新モデル発表後の旧モデル良品はコスパ大
- 中古の注意:メルカリは電動キックボードの出品を禁止しており、フリマでの個人売買は実質不可。中古を買うなら専門店経由で、性能等確認済シールと販売証明書(ナンバー登録に必要)があるかを必ず確認してください。バッテリー寿命(2〜3年)を考えると、値引き幅が小さい中古より新品セール品のほうが得なケースが多いです
よくある質問
Q. 結局いくらのを買えばいいですか?
A. 通勤・日常の足なら7万〜14万円の特定小型モデルが失敗の少ない答えです。週末のちょい乗りならエントリー帯(5〜8万円)でも十分です。
Q. 値段が高いほど速く走れますか?
A. いいえ。特定小型原付は法律で最高20km/hに制限されており、価格による差はありません。差が出るのは航続距離・乗り心地・耐久性・サポートです。
Q. 「公道走行可」と書いてある激安モデルなら大丈夫?
A. 表記だけでは信用できません。国民生活センターのテストでは「公道走行可」をうたう銘柄にも性能不足が見つかっています。性能等確認済シールの有無で判断してください。
Q. 維持費はバイクより安いですか?
A. はい。ガソリン代がなく電気代は年1,000円前後、税金も原付(年2,000円)と同水準で、トータルの維持費は原付バイクより安く収まるのが一般的です。
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「JPStars Online Shop」は特定小型原付をはじめとした小型電動モビリティの専門店です。RICHBIT・COSWHEEL・EVEREST XINGなどを扱い、免許不要で公道を走れる特定小型原付モデルが中心。※車種によって区分が異なるため、購入前に商品ページで「性能等確認済シール」対応モデルかを必ずご確認ください。
まとめ:相場は5万〜20万円。「安すぎ」と「本体価格だけ」に注意
- 公道OKの特定小型原付は5万〜20万円、主力は7万〜15万円
- 1〜3万円台は公道不可・品質リスクの塊。私有地用と割り切れないなら避ける
- 本体以外に年5,000円弱〜の維持費+2〜3年後のバッテリー交換費を織り込む
- 週3回以上乗るなら購入、月数回ならシェア(LUUP)が目安
具体的なモデル選びは折りたたみ電動キックボードおすすめ7選へ。免許・ナンバー・保険の手続きは免許は必要?の記事で解説しています。座って乗れるペダル付きも比べたい方はモペットの値段はいくら?で同じ形式の価格帯マップを用意しています。


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