16歳以上なら運転免許なしで公道を走れる新しい乗り物、「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」。2023年7月の制度開始から3年が経ち、車種が一気に増えた反面、「どれが本当に公道OKなのか」「形もいろいろあって選べない」という声が増えています。
この記事では、eモビナビ編集部が性能等確認済(=公道走行OKが確認された)現行モデルだけを対象に、おすすめ7機種を用途別に紹介します。全機種、メーカー公式サイトでスペックを裏取り済みです。
時間がない人へ:初めての1台ならRICHBIT ES1 Pro(5.9万円〜・最軽量13.8kg)、座って乗りたいならCOSWHEEL MIRAI T Lite(サドル付き2WAY)、長距離通勤ならYADEA KS6 Pro(航続60km)が編集部の結論です。
※価格・仕様は2026年7月時点で各メーカー公式サイト等を確認したカタログ値です。価格は変動するため、最新情報は各リンク先でご確認ください。
特定小型原付とは:30秒でおさらい
- 16歳以上・運転免許不要で公道を走れる車両区分(2023年7月1日施行の改正道路交通法で新設)
- 車体要件は最高速度20km/h以下・定格出力0.6kW以下・長さ190cm×幅60cm以下+保安基準適合
- 免許不要でもナンバープレートと自賠責保険は義務
- 公道OKの目印は車体の「性能等確認済シール」(JATA-xxxx等の確認番号入り)
制度の詳細は免許・年齢ルールの解説を、シールの見方は電動キックボード完全ガイドをどうぞ。
実は「形」が3タイプある:まずここから選ぶ

特定小型原付=電動キックボード、と思われがちですが、2026年現在は形状の選択肢が広がっています。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| キックボード型(主流) | 立ち乗り・軽い・折りたたみ可 | 駅までの数km・電車併用 |
| サドル付き2WAY | 立ち乗り/座り乗り切替 | 片道5km超・向かい風の多い道 |
| 電動サイクル型 | 自転車型でペダルなし・着座 | 安定感重視・スカートでも乗りたい |
立ちっぱなしの片道15分は、想像よりも足に来ます。片道5kmを超えるなら「座れるタイプ」を候補に入れるのが、買ってから後悔しないコツです。なお3輪・4輪の安定型モデルも登場し始めていますが、現時点では車種が限られるため本記事ではキックボード型とサドル付きを中心に紹介します。
おすすめ7機種の比較表
| 機種 | タイプ | 税込価格 | 航続(カタログ) | 重量 | 歩道モード |
|---|---|---|---|---|---|
| RICHBIT ES1 Pro | キックボード | 59,800円〜 | 20〜25km | 13.8kg | ○ |
| AINOHOT S07 | キックボード | 69,000円〜 | 最大35km | 16.5kg | ○ |
| Kintone Model One S | キックボード | 99,800円〜 | 26〜40km | 約14kg | ○ |
| Segway D-AIR | キックボード | 実勢137,500円 | 約28km | 17.3kg | ✕ |
| COSWHEEL MIRAI T Lite | サドル2WAY | 151,800円 | 30〜40km | 約22kg | ○ |
| E-KON City | キックボード | 169,800円 | 約80km | 約23kg | ✕ |
| YADEA KS6 Pro | キックボード | 198,000円 | 最大60km | 22.0kg | ○ |
※歩道モード=6km/h・緑ランプ点滅で歩道(自転車通行可の標識がある歩道のみ)を走れる特例機能。ルールの詳細は歩道走行の解説へ。
【用途別】おすすめ7選
1. RICHBIT ES1 Pro|最初の1台の定番(59,800円〜)
国内販売1.2万台超。クラス最軽量13.8kg・工具不要の折りたたみで、「まず特定小型原付を体験したい」人の定番です。性能等確認済(JATA-0086)。
- ✅ 公道OK:性能等確認済シール付き
- ✅ 最安クラス・最軽量クラス・情報量が多い
- ⚠️ 航続20〜25km。250Wモーターは急坂でパワー不足を感じやすい
2. AINOHOT S07|7万円で空気タイヤ+着脱バッテリー
10インチ空気入りタイヤの乗り心地と、外して室内充電できるバッテリー(2.7kg)がこの価格帯では突出。マンション・駐輪場保管派に一押しです。
- ✅ 公道OK:性能等確認済(JATA-0026)
- ✅ 段差に強い空気タイヤ、カインズ等の実店舗でも買える
- ⚠️ 車体16.5kgで担ぎ上げはややきつい
3. Kintone Model One S|修理まで国内完結の純国産
茨城の自社工場で組立・修理する純国産モデル。約14kgの軽さと折りたたみ幅43cmのスリムさで、室内保管とも好相性。「輸入車の修理難民になりたくない」人の最適解です。
- ✅ 公道OK:性能等確認済シール付き
- ✅ 国内自社工場サポート・バッテリー容量が2種から選べる
- ⚠️ 走行性能自体は標準的
4. Segway-Ninebot D-AIR|世界最大手ブランドの1台
電動キックボード世界最大手Segway-Ninebotの日本向け特定小型モデル(型番D-28J2・JATA-0029)。品質の安定感とIPX5防水が魅力ですが、歩道走行モードがない点だけは購入前に必ず確認を。
- ✅ 公道OK:性能等確認済シール付き(車道・自転車道専用)
- ✅ 世界最大手の品質・防水IPX5
- ⚠️ 歩道モード非搭載。最高速度も約19km/hと控えめ
5. COSWHEEL MIRAI T Lite|「座れる」が正義のサドル2WAY(151,800円)
サドルの脱着で立ち乗り/座り乗りを切り替えられる人気機(累計4,000台超)。座れると片道5km超・向かい風・帰り道の疲労感がまるで違います。大容量バッテリーオプションで航続を60〜80kmまで拡張可能。
- ✅ 公道OK:性能等確認済シール付き
- ✅ 座り乗りの快適さ・6色展開・保証1年
- ⚠️ 約22kgで持ち上げ運用には不向き
6. E-KON City|航続約80kmのクラス最長級(169,800円)
カタログ航続約80kmはクラス最長級で、「充電は週1回」ペースが現実的に狙えます。国内での点検・修理サポートあり。こちらも歩道モード非搭載なので車道メインの人向けです。
- ✅ 公道OK:性能等確認済
- ✅ 圧倒的な航続・10インチチューブレス空気タイヤ
- ⚠️ 歩道モード非搭載・約23kgと重量級
7. YADEA KS6 Pro|快適装備全部入りのフラッグシップ(198,000円)
定格500W・航続最大60km・10インチ耐パンク空気タイヤ。輸入販売元は脚立大手の長谷川工業で、ナンバー取得サポートなど購入後の面倒見も良好です。毎日ヘビーに乗る人への「上がりの1台」。
- ✅ 公道OK:性能等確認済シール付き
- ✅ 航続・乗り心地・サポートの三拍子
- ⚠️ 22kg・約20万円。初めての1台にはオーバースペック気味
番外編:自転車型でペダルのない「電動サイクル型」なら国産glafitのNFR-01シリーズ(Pro 297,000円)が代表格。予算に余裕があり安定感を最優先するなら選択肢に入ります。
特定小型原付はどこで買える?(フリマはNG)
- メーカー直販EC:最安・保証条件が明確。SWALLOW・Acalie(RICHBIT/COSWHEEL)・Kintone等は直販が主軸
- 楽天・Yahoo!ショッピング:ポイント還元ぶんお得になることが多い。公式ストア出店かを確認
- 家電量販店・ホームセンター:ビックカメラ(Segway D-AIR等)、カインズ(AINOHOT)など実物を見られるのが利点
- カー用品店:オートバックス系列でも取扱いが広がっています
- ⚠️フリマ・個人売買は避ける:メルカリは電動キックボードの出品自体を禁止。個人売買では販売証明書(ナンバー登録に必要)と性能等確認済シールが揃わないリスクが高く、登録できない車体を掴む恐れがあります
安さだけでAmazonの無名モデルに飛びつく前に、激安モデルの落とし穴の解説を一読してください。「公道走行可」と書いてあっても確認済シールがない車体が実在します。
🛴 専門店で探す
「JPStars Online Shop」は特定小型原付をはじめとした小型電動モビリティの専門店です。RICHBIT・COSWHEEL・EVEREST XINGなどを扱い、免許不要で公道を走れる特定小型原付モデルが中心。※車種によって区分が異なるため、購入前に商品ページで「性能等確認済シール」対応モデルかを必ずご確認ください。
買った後にやること
ナンバープレート取得(多くの自治体で無料)→自賠責保険加入(12か月6,650円〜)→任意保険検討、の3ステップです。手順の詳細は免許・手続きの記事にまとめています。
よくある質問
Q. 4輪や3輪の特定小型原付はありますか?
A. 安定性を高めた3輪・4輪モデルの開発・発売も始まっていますが、2026年7月時点では車種が限られ、価格もこなれていません。当面はキックボード型・サドル付きが現実的な選択肢です。
Q. 雨の日も乗れますか?
A. 防水等級(IPX4〜5程度)は「濡れても壊れにくい」であって、濡れた路面で滑らない保証ではありません。小径タイヤは雨天に弱いため、雨の日の代替手段は確保しておくのが現実的です。
Q. 会社への通勤で使えますか?
A. 車両としては片道3〜7kmの通勤に適していますが、会社の通勤規定(自転車・バイク通勤の扱い)と駐輪場所の確認を先にしておきましょう。任意保険加入を条件にする会社もあります。
Q. 一番安く公道OKのモデルを買う方法は?
A. RICHBIT ES1 Proのようなエントリー機を、メーカー直販のセール(ブラックフライデー等)で狙うのが定石です。相場観は値段相場の記事で解説しています。
まとめ:形→用途→買う場所の順で決める
- 特定小型原付はキックボード型・サドル付き・電動サイクル型の3タイプ。片道5km超なら「座れる」を候補に
- 迷ったらES1 Pro(入門)/S07(装備)/MIRAI T Lite(座り乗り)/KS6 Pro(長距離)
- D-AIRとE-KON Cityは高品質だが歩道モードなし——自分の使い方と照合を
- 買う場所は正規販売ルート一択。フリマは登録不可リスクあり
持ち運び重視なら折りたたみおすすめ7選、ルール全般は電動キックボード完全ガイドもあわせてどうぞ。


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